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POSTSCRIPT "仕組まれた格差"

090506_int1 エンドー夜回り

遠藤からは、「VJが訊く!第2回」で上映した「仕組まれた格差?貧困はなぜ生まれたか?」のあとがきです。

まずは、非常にご多忙な中取材にご協力いただいた学生の皆さん、そしてジャーナリストの斉藤貴男さんに厚く御礼申し上げます。また、「2ちゃんねる」という匿名性の高い場での言説に、生々しい息吹を与えてくれたナレーターの河野匡泰さんの才能には改めてビックリ!の一同でした。毎度ありがとうございます。

おかげさまでなんとか形になりました。年末年始に撮影した派遣村や新宿パトロールの映像も、どう料理したものかとずいぶん悩んでいましたが、今回ようやく出番が(笑)

とはいえ、「貧困問題を横断的に描く」という試みはかなり大風呂敷。われながら、かなり綱渡りしてしまったなあという感は否めません。日頃大学で学生たちの悩みに向き合っていると、どうにかしなければという焦燥感があり、えいやとやってしまったという感じです。もともと「VJが訊く!」というシリーズには、「自分と社会のあり方をつなげられない」若者たちに向けて、というコンセプトがあったので、まあ本丸といえば本丸です。

今回のアイデアのもう一つのきっかけは、何ヶ月か前に「もやい」の稲葉さんと交わした会話です。立場は違っても多くの人たちが格差社会の苦しみを背負っている。にもかかわらず、正社員が派遣社員を、派遣社員がネットカフェ難民やホームレスを哂い、差別する。そういう「対立構図」が作られている点に対し、強い憤りを覚えるね、といった会話でした。とりあえず、敵は一つでしょ。ということを言いたいがために作ったのが、今回の特集です。

制作に当たって、われわれは湯浅誠さんの「反貧困」をはじめ、何冊かの本をベースに学習会を行い、雇用問題と教育問題の二つの軸がどう結びつくのかについて、かなり議論を交わしました。昨今の教育現場について何一つ知らない自分にとっては、VJUの若い仲間たちの経験談もずいぶん参考になりました。結果的に「教育の軸」は次回に回すことになりましたが、われわれ自身、取材を通じてさまざまな事象が自分たちのディエジェーズ(物語世界)の中でつながっていく感覚を得ました。

派遣村 松林


すべてが「仕組まれた」結果かどうかはわかりません。トークの中で湯浅さんが仰っていたように、「昔からある問題」の延長と捉えることもできます。いずれにせよ。ニッポンの貧困にまつわるさまざまなピースを組み合わせると、非常に恐ろしい未来が見えることは確かです。

ジャーナリストの斉藤貴男さんはわれわれのインタビューの中で、「浅ましい時代」「けもの以下だ」と仰っています。そうなのかもしれません。それでも、一つの希望はわれわれ自身が「そんな社会は嫌だ」とはっきり思っているという点にあります。そして、「貧困と闘う」ことを「楽しい」と言ってのけてしまう、湯浅さんのような存在が、われわれに勇気を与えてくれます。

前回以上に困難なテーマに、前回よりも短い時間で取り組んだ今回、作品の仕上がりには不満もあります。しかし、「VJが訊く!第2回」で、さまざまな異なる立場の方々と議論を共有できたことは、とても貴重な第一歩だと思います。皆さん、共にがんばりましょう!

(遠藤大輔)
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テーマ : しっかり勉強!
ジャンル : 学校・教育

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